2009.02.14 Saturday 15 ラクダをつなぐ−スピリチュアル寓話集−
師と弟子は、ラクダに乗って砂漠を旅した。 ある日、ようやく宿に着いたときには、すでに夜だった。彼らはくたくたに疲れはてていた。 ラクダをつなぐのは弟子の役目だった。が、彼はあまりにも疲れていたので、神に「ラクダの世話をお願いします」と祈って、そのまま眠ってしまった。朝になると、ラクダはいなかった。師が弟子にたずねた。 「ラクダはどこだ?」 「わかりません」と弟子がこたえた。「でも、ラクダのことは神に頼んでおきました。『神を信頼せよ』というあなたの教えを実践したのです」 弟子の言葉を聞いて、師が言った。 「神を信頼するのはよい。しかし、まずはじめにラクダをつながなければならない。神はおまえの手のほかに手をもっていないのだ」 この寓話の【コメンタリー】はこちらからどうぞ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |